敦煌禅宗文献目録 凡例

・敦煌禪宗文獻目録は、敦煌禪宗文獻の名稱とそれに該當する文書番號を檢索するためのデータベースである。

・敦煌禪宗文獻目録は、田中良昭・程正編『敦煌禪宗文獻分類目録』(大東出版社、2014、以下、『分類目録』と略稱)を元に、その後の研究成果をも取り入れ、構築したものである。

・本データベースには、敦煌遺書だけでなく、一部吐魯番(トルファン)各地で蒐集されたものも含まれている。

・敦煌文獻の表記については、スタイン、ペリオ、北京、オルデンブルクの四大コレクションでは以下の略號を用いた。

〔略號〕

  • S=ロンドン、大英圖書館所藏、スタイン蒐集の漢文文獻。
  • P=パリ、フランス國立圖書館所藏、ペリオ蒐集の漢文文獻。
  • P.tib=パリ、フランス國立圖書館所藏、ペリオ蒐集のチベット語文獻。
  • P.sogdien=パリ、フランス國立圖書館所藏、ペリオ蒐集のソグド語文獻。
  • BD=北京、中國國家圖書館所藏の漢文文獻。
    ※中國國家圖書館所藏の漢文文獻の表記には、複數の系統が用いられたために、本目録では、BD~(千字文~、北~、臨~、新~)というふうに表記することとする。
    但し、千字文、北、臨、新の略號については、該當した場合のみ( )で表示する。
    千字文=北京、中國國家圖書館所藏の漢文文獻。但し『敦煌劫餘録』のみで編目された部分。
    北=北京、中國國家圖書館所藏の漢文文獻で、『敦煌寶藏』のみで用いるもの。
    臨=千字文による目録以降に編目された部分。
    新=千字文と臨字の目録以降に編目された部分。
  • Ф=サンクトペテルブルク、東方學研究所サンクトペテルブルク分所所藏、オルデンブルク蒐集の漢文文獻中、フルグによる編目部分。
  • Дх=サンクトペテルブルク、東方學研究所サンクトペテルブルク分所所藏、主にオルデンブルク蒐集の漢文文獻中、メンシコフ等による編目部分。
  • M=メンシコフ等編『ソ連アジア民族研究所藏敦煌漢文寫本注記目録』(ソ連科學出版社東方文學部、1、1963、2、1967)→『俄藏敦煌漢文寫卷敍録』(上、下2卷、上海古籍出版社、1999)による目録番號。
  • O=大谷探險隊蒐集の文書。
  • Ch=ベルリン、ドイツ國立圖書館所藏、ベルリン・吐魯番(トルファン)・コレクションの漢文文獻。
  • 上圖=上海、上海圖書館所藏の敦煌漢文文獻。
  • 敦博=敦煌、敦煌市博物館所藏の敦煌漢文文獻。
  • 敦研=敦煌、敦煌研究院所藏の敦煌漢文文獻。
  • 甘博=甘肅、甘肅省博物館所藏の敦煌漢文文獻。
  • 北大=北京、北京大學所藏の敦煌漢文文獻。
  • 津圖=天津、天津市圖書館所藏の敦煌漢文文獻。
  • 津藝=天津、天津市藝術博物館所藏の敦煌漢文文獻。
  • 上圖=上海、上海圖書館所藏の敦煌漢文文獻。
  • 旅博=旅順、旅順市博物館所藏の敦煌漢文文獻。
  • ZSD=北京、中國書店所藏の敦煌漢文文獻。
  • 浙敦=浙江省所藏の敦煌漢文文獻。
  • 浙博=杭州、浙江省博物館所藏の敦煌漢文文獻。
  • 杏雨書屋本=杏雨書屋所藏の敦煌文獻。

・敦煌禪宗文獻の名稱については、『分類目録』に準ずることを基本とするが、以下の2種は、略稱を用いる。

  • 蘄州忍和上導凡趣聖悟解脱宗修心要論 → 修心要論
  • 南宗頓教最上大乘摩訶般若波羅蜜經 六祖慧能大師於韶州大梵寺施法壇經 → 六祖壇經

・「分類目録の所在」欄にある記號については、「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」の記號は、『分類目録』が用いた分類記號で、
Ⅰ 燈史類
Ⅱ 語録類
Ⅲ 注抄・僞經論類
Ⅳ 偈頌類

をそれぞれ表しており、枝番の數字は、それぞれの分類に於いての採録順番(『分類目録』の目次の順番)を表している。
たとえば、「Ⅱ-11」が表示されている場合、『分類目録』のⅡ語録類の第11番に當たる「息諍論」の項目説明を參照せよ、ということである。
なお、『分類目録』刊行後に新たに發見されたものについては、最初にそれを紹介した論文名を入れた。

更新履歴

  • 2021年5月31日393件のデータを公開
  • 最終更新日:2021年5月31日